大きく進化し続ける市場において、岡本電機には何が求められるか。
より新しい技術を取り込み、次なる価値を生み出すには何が必要か。
私たちが向き合う「これから」について、お話しいたします。
代表取締役社長
岡本 茂義
ここ20年の間に、段ボールは非常に大きな進化を遂げています。例えばスーパーマーケット等でも、缶ビールなどのケース売りはごく普通のことになってきました。
ここでの段ボールの役割は梱包材であると同時に、商品の重要な構成要素。デザインや印刷、箱の組み方やミシン目の構造なども、以前とは比べ物にならないほど高品質になっています。私たち岡本電機はこれまで、段ボール製造装置の制御という領域で大きな実績を残してきました。その背景には数十年にわたる技術とノウハウの蓄積が存在しています。
しかし私たちはそこに甘んじるのではなく、より高いクオリティを必要とする市場に向けて、終わりのない挑戦を継続していかねばならないと考えています。
当社の手掛ける制御機械は、複合技術の集合体でもあります。機能の向上にも様々なベクトルがあり、基本的な電気制御はもちろん画像のデジタル処理など、発展的な技術も必要となり、近年ではIoTへの対応のため基礎研究もスタートさせています。
こうした状況にあって開発の推進役となるのは「特定の分野で大きな力を発揮するエンジニア」ではないか、と考えています。自分の好きなフィールドの技術を可能な限り突き詰めて、新しいものを生み出していく。そうした仕事環境をしっかりと用意していくことが、当社のステップアップのカギとなるでしょう。
幸いにして岡本電機には、大きな自由度や責任に彩られた、大手メーカーとは異なる働き方が存在しています。「好き」を追究する生き方も、きっと可能だと思いますよ。
当社は創業時から、強い開発志向を持つメーカーでもあります。その母体となったのは、歴代トップの「強い好奇心」だと、私は考えています。
その興味は製品に関連することばかりでなく、世の中の森羅万象に及ぶほど。機械のパーツも汎用品がなければ、自社で創り上げていました。このあらゆる方面への興味・関心を、私たちは今後もしっかりと引き継いでいきます。他者への興味はコミュニケーションに繋がり、自己の役割の理解を導きます。好奇心を持って事象に目を向ければ、時代の先端を目指したい、より高みを目指したいという意識も生まれます。
大きく進化しつつある段ボールの市場。その展開の道や可能性も、無限に存在しているはずです。岡本電機は、好奇心でその道を切り拓く存在であり続けたいと思います。